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よくある質問
FAQ
   

Q.システム建築とはどのような建物ですか?

建築物を構成する部材や納まりを徹底的に標準化することで、作業効率の向上を図り、建築生産プロセスをシステム化した工業化製品です。始まりは、第二次大戦中にアメリカ軍が採用した「かまぼこ型兵舎」です。当時の兵舎は大量生産ができ、組立・解体が容易であるということが求められたため、複数の部材の標準化が進められ、これが「システム建築」として成長してきました。
システムとは、複数の構成要素を組織・体系化することによって目的のために規則的に結合させた集合体と考えることができます。
現代ではシステム建築の”システム”はコンピュータ化と広義の意味で置き換えてもよいとおもわれます。
   

Q.システム建築は意匠性に優れていますか?

2階建て、ファサード・パラペット付建物や下屋付き建物などにも対応しています。システム建築は、皆様の要望にフレキシブルにお応えできるオーダーメイド感覚のシステム建築です。標準仕様は金属外壁材ですが、ALC 等の外壁材にも対応しています。
   

Q.システム建築はスレートの屋根や外壁に対応できますか?

残念ながら屋根・外壁材にスレートを使用することはできません。 システム建築は、鉄骨と屋根・外壁材とそれらを支える母屋材(屋根を支える部材)、建具類などが全て標準化されており、その設計と納まりがあらかじめ設定されてます。そのため、スレートのような外装材を屋根・外壁に使用する場合にはシステム建築の部品類を使用することができません。すなわち、システム建築ではない建物となってしまい、システム建築の目指す 低価格・高品質・短納期を実現することができなくなってしまいます。
   

Q.システム建築は増改築に対応できますか?

システム建築で施工された建物であれば問題なく対応可能です。また、システム建築で施工されていない建物でも、増築前の(既設)建物と増築部とを完全に分離した構造とし、外壁や屋根のみを接続させることにより増改築が可能となります。詳しくは当社の営業担当までご連絡ください。
   

Q.システム建築は2階建ての建物は建てられますか?

2階建ての建物も充分可能です。ご提供できる建物は部分2階と総2階の2種類になります。
部分2階の場合は、平屋のシステム建築を建てその中に架台を設け2階にする方式です。総2階の場合は、2階床の荷重により2タイプの構造形式を用意しています。2階床荷重が400㎏/㎡以下の用途が事務所などの場合には、軒高の高い平屋のシステム建築に2階床を設置するタイプ(通し柱タイプ)とします。また、それ以上の荷重になる場合には、システム建築の低価格・高品質・短工期の特性を活かすため、1階に在来の鉄骨を用いて2階部分に平屋のシステム建築を乗せる形式(上乗せタイプ)の建物になります。もちろん屋根・外壁はシステム建築の標準品を使用し、母屋(屋根を支える部材)、胴縁(外壁を支える部材)にもシステム建築の標準品であるC型又はZ型鋼を使用します。
2階建ての建物時の床荷重と階高については、2階床荷重は1,000㎏/㎡が標準で、軒高は1階と2階の合計12mが標準となっています。これ以外の場合でもご相談に応じます。
   

Q.システム建築はクレーン付や冷蔵庫などの建物は建てられますか?

もちろんシステム建築はクレーン付や冷蔵倉庫などの建物にも対応できます。
クレーンつきの場合は、吊り荷重10tまでを標準(最大30t)としていますが、これを超える場合でも十分対応できますので、当社の営業担当までご一報ください。
また、システム建築では標準クレーン(1.0t、2.0t、2.8t、4.8t)付タイプをご用意していますので、建築物と一緒に低価格でご提供できます。さらに、冷蔵倉庫や冷凍倉庫を包み込む建物もご提供できます。この場合、システム建築では内柱が標準ですが、外柱にすることもできますので、当社の営業担当にご相談ください。
   

Q. システム建築は店舗や事務所、スポーツ施設などの建物は建てられますか?

システム建築は、プレハブ建築ではないので大半の低層非住宅建築物に対応できます。また、複雑な形や特殊な意匠、標準外の外壁を使用する建物にも対応できます。しかし、それらはコンピューターで処理できない部分も多く、システム建築の目指す短工期・低価格・高品質にそぐわない場合があります。その様な場合には、当社の営業担当までご一報くだされば迅速に皆様のご相談に応じます。
   

Q.システム建築はどのような考え方で成り立っていますか?

システム建築とは、非住宅の工場・倉庫・店舗・スポーツ施設などの建築物の部材を標準化し、形状をモジュール(規格化された部材によるひとかたまりの構成要素)化して建築物の工業化を目指した、新しい建築生産方式でつくられた建築物を指します。これにより大幅な鉄骨重量の削減と工場生産における加工時間の低減がされています。また、部材の殆どが工場生産品のため品質が安定し、現場工期が大幅に短縮されるという特長を持っています。
   

Q.システム建築とプレハブ建築は、どこが違うのですか?

システム建築は、個別の建物毎に一定の約束事に従って設計と製作を進めていく本格的な建築物です。一方、プレハブ建築は、あらかじめ設計・製作が完了している部材を組み合わせた建築物です。システム建築は、コンピューターの飛躍的な処理能力の向上と共に、高度な構造設計が可能となり、プレハブ建築にはないクレーンの設置など設計の自由度を拡大して来ました。また製造技術においてもコンピュータによる生産データの処理能力の向上と、製造・管理までの一元化を進めたことにより、極めて高精度な部材および建築物の製作を可能にしています。システム建築は、経済性、高強度、短納期を実現させたことで、プレハブ建築はもとより在来工法も越える建築物と言えます。
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